シートン法による痔瘻手術体験記 入院〜術後

 

はじめに

多分誰もが痔になったり手術が決まったら、ネットで痔について調べると思います。

特に入院中は暇で私も痔について調べました。

今後、手術をする人のために参考になればと思い記事にすることにしました。

 

私は看護師のせいか、他人にお尻を診てもらったり、便の話にも抵抗はありません。

痔瘻のことは職場や友人にも、すぐに報告してしまいました。

 

痔なんて恥ずかしくない。今や3人に1人は痔主なのだ。

 

歯医者を怖がるように、病院を受診しない方が恥ずかしいと思う。

 

診る方もただの肛門としてしかみていないので、恥ずかしがらずに受診してほしい。

 

 

入院までの経緯

山でアイゼンを肛門に刺したことがきっかけで初めて肛門科を受診しました。

即にステージ4の痔。押しても元には戻らない。

そういえば、小さい頃から一年に一回くらい排便後に動けないほど痛いことがあったっけ。

それから一年受診せず。

そしたら肛門周囲膿瘍になりました。

6年前から毎朝ヨーグルトや納豆を食べていて、排便は1日3回ありました。

便が柔らかすぎた。

 

熱発もなく、切開せず。

治療のため、繊維食、乳製品は禁止となり、便を硬くするリーダイとロペラミドが内服開始となった。

 

それ以降、徐々に膿瘍は小さくなっていき疼痛も軽くなった。

一度できた肛門周囲膿瘍はオペしないと膿瘍を繰り返して、いずれ痔瘻になるそうです。

 

膿瘍のたび発熱して、切開して排膿してたら大変。


なので、いつかはオペをしなくてはいけなくて、若く体力のあるうちにやっておこうと思った。

シートン法が括約筋も温存できて、再発率は数%らしい。



今回は花見川区の病院でシートン法で入院し、オペをすることになった。

 

 

入院

術後10日入院。仕事は2週間の休暇を取った。

実際は術日と前日入院をいれて11泊12日になった。

 

当日入院出来ることを知らなかった。

入院に際し、1日2Lの水分を用意して欲しいと言われた。

外出できるのは術後6日目。入院時に最低14Lもの水分が必要になる。


入院するクリニックに売店や販売機はないので、水は事前にこれを購入し、当日持って行った。

 

駐車場は病院のだとすごく高かったので、近所の最大料金ありの駐車場に停めた。

 

 

オペ前日


今日は朝昼夕と検査食を食べます。

午後入院だったので朝と昼は家で検査食を食べました。

夕食ももちろん検査食のコーンスープでしたが結構美味しくて腹持ち良かった気がする。

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手術当日

手術当日の起床後、レシカルを2個セルフ挿肛。

3分我慢できず、今度は浣腸をする。

レシカルが痔にあたって痛かった。

また速攻で排出する。

結局オペまで排便なし。

多分おりてきてない。

ここで処方された便を硬くする薬はオペ前日の朝にも飲んでいるが、飲まなくてよかったらしい。

オペ2時間前、点滴留置。8時間で500ml × 5本補液と抗生剤1本を入れる。

腰椎麻酔をやってから、オペは20分ほどで終了。

腰椎麻酔はさほど痛くない。背中をつねられ強く押されたような感覚。

術中の対位はうつ伏せ。臀部が開かれ、テープでガッチリ固定される。

だんだん足が痺れてきた。

肉を焼いている匂いがする。

 

当然、手術中は痛くない。

手術中に取った痔瘻と痔核を見せてもらった。

小指の爪から親指の爪くらいの大きさだった。

痔瘻ひとつ内痔ふたつを切除して、ジオン注射を打ってゴムを取り付けたとのことだ。

 

術直後

術後、バルーン挿入。本当に神経が麻痺ってるのか自分で陰茎を触って確かめる。

反応がない。触っている感覚もない。
これなら入れても痛くないだろう。抜く時の痛みは別として。

しかし、前立腺なのか尿道の問題なのかわからないが、バルーンが入らなかった。

落ち着いたら泌尿器科で検査をしようかと思う。



術後5時間

下半身の痺れは完全に消え、ようやく尿意が戻ってきて尿が700mlくらい出た。

8時間で点滴2500ml入れてたし、どおりで膀胱が痛かったわけだ。


私の膀胱はキャパオーバー。

まだ肛門の痛みはない。排便したい気がする。

時折、看護師がガーゼを交換しにくるが、ガーゼには出血と浸出液少量。


術後7時間

我慢できないような痛みではないが、痛くなる前に看護師に言ってジクロフェナクを内服する。

ロキソとかジクロだと胃潰瘍になってしまうのを忘れていた。
いつも家ではテプレノンやムコスタなどと一緒に飲む。

次からはカロナールに変更してくれた。


就寝時、眠剤にハルシオンをくれた。

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