こんにちは、イガラシです。
1週間を予定していたヒッチハイクもいよいよ最終日になりました。
PAに侵入
イガラシの朝は遅い。10:00に宿を出発しました。
そして、来週の卒業式に間に合わなくなってしまうので、そろそろ帰路にむかいます。当初、広島までヒッチハイクで行くのに2~3日かかると考えていたのですが、半日で来れてしまいました。
なので帰るのにどのくらいかかるのかわからず、どこかで1泊することも考えられるので本日帰ることにします。でも広島で2泊、京都で2泊できたので今考えたら、SNSの人に会いに福岡まで行けたかもしれません。残念
寝る前に調べたら桂川PAが一般道から徒歩で入れるらしいので、バスに乗って桂川PAまでむかうことにします。PAの裏には柵がありますが、常時開いていて誰でも入れるみたいです。
ずうずうしいヒッチハイカー
本日は土曜日ということもあり、桂川PAでは家族連れやバイカーたちであふれていました。
「よし、これだけ人がいればすぐにヒッチハイクできる!」
そう思っていました。
しかし、声をかけどもかけども乗せてくれる人は見つかりません。みんな口を揃えて「次で降りちゃうんだよ、ごめんねえ。」
そう、次のインターチェンジは「京都南インター」。登り線はここで降りて京都にむかうのです。知らなかったよお。通りでみんな乗せてくれないわけだ。
私がみんなに声をかけまくっていると、車の窓をノックして歩く男が1人。すぐにヒッチハイカードだと気がつき、近ずいて声をかけた。全身黒づくめでニット帽をかぶり、ヒゲボーボー、半ば眉毛がつながりかけている20歳前半の男だった。
私の声かけを軽く受け流し、彼はさらに次々と車の窓をノックして行く。
ずうずうしくない?もし自分がこんな男に車のドアをノックされたら気持ち悪いのだけれど。ヒッチハイクって人の車に乗せてもらうわけだし、清潔感が大切じゃない?私は髭剃りを持ち歩いてたよ?
心の中でヒッチハイカーって気持ち悪いなって思い、この旅を最後にヒッチハイクをやめようと思った。
気がつくとそのヒッチハイカーはPAから姿を消していた。あれだけやってるんだから流石に乗せてもらえるよね。ちょっと感心。
同乗者
その後もひたすら声をかけて1時間が経とうとしていた。そして、ようやく車に乗せてもらえることになった。
すると、私が先ほと声をかけたお兄さんが背後から声をかけてきた。
お兄さん「乗れたんや!よかったやん!」
私「そうなんですよ、ようやく乗せてもらうことができました。」
お兄さん「じゃあ、おれが真ん中に座るね!!」
!?
なんだ、同乗者か笑
運転手じゃないから乗せるとは答えられなかったみたい。でも乗せてもらえて感謝です。
大津SAまで乗せていただき、今回の旅で初の乗せてくれた人と写真を撮りました。
あとバイカーに「乗ってく?」と言われました。ヘルメット持ってくればよかった笑
お昼休憩
SAで肉まんを買ってベンチに座って琵琶湖を眺めながら食べました。この日も天気はいいのにとても寒い。
肉まんを食べたらすぐさまヒッチハイク開始です。ここも車が多く停車しているので期待大です。スケッチブックを掲げて立っていると、一台の車が目の前でとまりました。
後部座席の荷物をトランクに閉まって乗せてくれました。
車内で話を聞くと息子さんが若い頃に日本や海外でヒッチハイクをしていた話を聞いていたので、大変だろうと思い乗せてくれたそうです。次の大きなSAまで乗せていただきました。
ヒッチハイクって色々な人と話せて楽しいですね。私のヒッチハイクをはじめた目的は観光ではなく、知らない人といろいろ話をしてみたかったからです。なので、断られても結構世間話をしてしまいます笑
広すぎるSAは困る
大津SAから刈谷SAまで乗せていただきました。長距離運転をする方にばかり乗せていただきスムーズにいっています。またすぐに声をかけはじめましたが、なかなかつかまらない。すると、話しかけたおばあさんが「あっちの方が人がいっぱいいていいよ。」というので素直にそちらに移動することにしました。
確かに人がいっぱいいる!でも大きい駐車場がもうひとつある。普通車もとまってる。
出口を見てみると…やはり名古屋方面と書いてありました。
逆やん!
しかも、ここのSAは上下線共通、一般道からも入れる素晴らしいSAでした。
こういう素晴らしいSAはヒッチハイクがとても大変です。すでに歩いている人はどこからきた人かわからないので、車から降りてくる人を狙って声をかけることにしました。
そして、ご飯休憩をするために立ち寄った方に乗せてもらえることになりました。ただご飯を食べるので20分くらい待ちです。でも乗せてもらえる人が見つかったので安心です。この方には東名の三ケ日で降りるということなので、その手前で降ろしてもらうことになったのですが、移動中に奥さんが「浜名湖PAの方が大きいし、そっちまでいってあげるよ。」と申し出てくれました。
本来降ろしてもらう新城PAを通り過ぎざまに確認したら、車が3台しかいませんでした。恐ろしい…
そして浜名湖PAに到着です!
初の女性ドライバーと同業者多数
浜名湖PAでもなかなか車はつかまらず。すると1台の車から金髪のヒッチハイカーが2人降りてきました。しかも、その人たちのスケッチブックをみると「東京方面」と書かれている。
ライバルじゃん…先に乗せてもらえる人みつけなきゃ…
私は作業服を着ている人、子供連れの人、女性には声をかけませんでした。
作業服を着ている人は仕事中かもしれないし、子連れは子供がいるから見ず知らずの人を乗せるのは心配だろうし、女性は相手が男じゃあ心配だろうと思ったからです。
ですが、この時点で16:00。浜名湖がありとても寒い。ここで初の野宿なんて絶対に嫌だ。なので、ずっと目の前の車の中にいた女性が車から降りたところを話しかけて、乗せてもらうことができました。
2人組のヒッチハイカーはまだ乗せてもらえる人が見つからないみたいです。そしてPAから出る際、もう1組のヒッチハイカーが到着。ここはヒッチハイカーの聖地か?笑
乗せていただいた彼女はSNSで知り合った男性に会いに行くところだったみたいで、SNSで男と会う前にヒッチハイクで知らない男(私)と出会ってしまったみたいです笑
「お兄さん、真面目そうだから乗せた。」って!やっぱり見た目って大事!!
40分後…無事に次の小笠PAに到着しました。
そして、絶望した!車も人もほとんどいない…
到着してすぐにとまっている車の人に話かけましたが、なかなかつかまりませんでした。そして、またしても駐車場に入ってきて女性ドライバーに話しかけることにしました。
女性ドライバー「次で降りちゃうんだけど、それでもよければいいよ。」
降りたら戻れないし、また違う人探すしかないなと思いました。
すると、女性ドライバーは「降りて下道から入れる牧之原PAだったらいってあげるよ。」とのことでした。
とりあえず、このPAから脱出しなければ!しかも、わざわざ高速を降りてもPAまで乗せていってくれる!なんていい人なんでしょう!もちろん乗せていただきました!
牧之原PAまで乗せていただきました。
最後のヒッチハイク
ヒッチハイクの旅、最後になる牧之原PAに着いたのは17:00。この時間に静岡県。
今日中に家に戻るのは不可能かなと思っていました。すぐにヒッチハイクを始めたのでPAの写真も撮り忘れました。
でも、遠くでお店から出てくる人がいたので、すぐさま走って近づいて乗せてもらうお願いをしました。スケッチブックは「海老名」まで。
二つ返事で乗せてもらえることになりました!
そして、車内で話していると、お兄さんが「今日は配達で宇都宮なんちゃらってとこに行くんだよね。」と言ってました。
あれ?海老名とは聞いていたけど、目的地宇都宮なの!?
それ、早く言ってよお〜!
ってことで宇都宮まで乗せてもらえることになりました。余裕を持って帰りの日にちを二日間みていたのに、1日で帰れそうです。
行きと逆ですが、また狭山PAです笑
夕食がまだだったので休憩がてら夕食を食べました。レジに並ぼうとすると「これで好きなもの食べな。」と、お兄さんが1000円をくれました。
なので山菜うどんとタマゴとコロッケを食べました。本当にありがとうございます!
帰りは圏央道〜中央道〜北関東道で無事一般道へ。時刻は22:30。余裕で日付がかわる前に自宅に帰ることができました。
桂川インターから上三川インターまで11時間半。
乗り継いだ車7台。
5日間で乗った車16台。
おわりに
今回、初めてのヒッチハイクでどうなるかと思いましたが、無事に広島に行き、5日間のヒッチハイクを終えることができました。
そもそもヒッチハイクをしようとした目的は観光ではありませんでした。
就職前に今しかできないことをしたい。いろいろな人と話がしたい。と思ったからです。
看護師になったら今のように時間も作れない、看護師になったら年代の違う人と意図してコミュニケーションをとらなくてはいけない。そしたらヒッチハイクが理にかなっているかなと思いました。
たくさんの人にいろいろな話を聞いてまだまだ自分の知らないことも多いと思い知りました。そして、日本人はみんな優しかった。みんな優しいから声をかけると乗せてくれるんですよね笑
次はもうちょっと難易度上げて海外ひとり旅とかしてみたいですね。
ありがとうございました。